顧客離れ…百貨店が企業で“出張セール”
コロナ禍で販売不振が続く百貨店。客が来店できないなら店の方が出向く新しい販売スタイルが始まりました。
都内にあるオフィスビルの会議室で6日に開かれたのは「男市」。運ばれてきたのは、大量のスーツです。
男性用スーツの販売会「男市」は、百貨店の松屋で50年以上続く催事です。しかし、コロナ禍でスーツの売り上げは激減。来店客の数がコロナ前の半分にまで落ち込んだため、店側が顧客側に出向いて出張セールをすることになりました。
催事が行われた企業では男性社員らが次々に訪れ、試着をしたり、店員から着こなしのアドバイスを受けたりしていました。
三越伊勢丹でも専用車両でオフィスやマンションなどに出向く販売の実験を始めるなど、新しい販売スタイルが模索されています。