【ガソリン事前調整疑惑】武藤容治 経済産業相「事実であれば問題は大変大きい」県と県石油商業組合は主張食い違い 改めて報告日程調整へ 県民は「前からなんかおかしいなと」「とことん真相究明してもらいたい」
県内のガソリン価格が不正に事前調整された疑いがある問題で、武藤容治 経済産業相が21日、閣議後の会見で「事実であれば問題は大変大きい」と述べました。
一方、実態調査の報告を巡り県と県石油商業組合で主張が食い違っています。
武藤容治 経済産業相
「仮に今回のようなことが事実であれば問題は大変大きいことだと思っております。経済産業省で独禁法違反と疑われるような情報に接した場合、公正取引委員会に提供し厳正な対処を求めていくことになると思います」
21日の閣議後の会見で、武藤容治 経済産業相は長野県内で浮上したガソリン価格の不正な事前調整の疑いについて言及しました。
この問題を巡っては2月18日、公正取引委員会が県石油商業組合に立ち入り検査を行っています。
そして組合は20日でに、県に対して実態調査の報告をする予定でしたが…。
県くらし安全・消費生活課西川課長
「(組合からは)『調査に入ったものを妨害してはいけないという指示があったので、公開ではできない』というような説明でございました」
県は、組合から「公正取引委員会からの指示で、調査中の内容を公開で報告することはできない」と説明を受け、報告の延期を発表。
これに対し、組合は21日
「公取委が指示したとは言っていない。そんな事実もない」と否定しました。調査報告を巡って認識の違いがある県と県石油商業組合。
一方、2月17日時点の県内のレギュラーガソリン1リットルあたりの平均価格は「191.7円」で前の週から「0.1円」下がったものの、全国3番目の高値となっています。
隣県の価格と比べても高く、愛知県と比較すると価格差は実に「15円」となっています。
長野県内でガソリン価格の事前調整の疑いがある問題についてまちの人は。
長野市・男性
「値段も上がるのもみんな一斉に同じ日にちに上がっててどこでも一緒だなって感じしかなかったので、今回の問題でこうなったとたんにみんな一斉に(価格が)バラバラになり始めたりね。ちょっとおかしいよね」
長野市・70夫婦
「前からなんかおかしいなと思ってましたね。ねぇ?どこもみんな(価格が)一緒だし高いですよねすごい。とことん真相究明してもらいたいですけど」
経済産業大臣も言及した今回の問題。
県と組合は実態調査の報告の日程について、あらためて調整することにしています。