中国外務省報道官・趙立堅氏が異動 「戦狼外交」発言で物議を醸す
中国外務省の報道官として「戦狼外交」と呼ばれる強気な発言で、たびたび物議を醸した趙立堅氏が、別の部署に異動したことが分かりました。今後は国境や海洋問題を担当することになります。
中国外務省ホームページによりますと、2020年から外務省の報道官を務めていた趙立堅氏が、9日までに外務省の国境海洋事務局に異動したということです。新部署では報道官時代と同じく副局長のポストに就任し、中国と周辺国との国境問題や外交政策の立案などを担当することになります。
趙氏はアメリカや日本などに対して強気な発言を繰り返す、いわゆる「戦狼外交官」として知られ、2020年3月にはツイッター上に「アメリカ軍が新型コロナを武漢に持ち込んだかもしれない」と投稿し、根拠がない発言だなどと批判されるなど、たびたび物議を醸してきました。
また、香港メディアなどによりますと先月、新型コロナに感染、今年に入ってからは会見に姿を見せていません。