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胡主席、オバマ大統領主催の夕食会に出席

2011年1月19日 11:38

 18日、約5年ぶりにアメリカを公式訪問した中国・胡錦濤国家主席は現在、オバマ大統領主催の夕食会に出席している。19日に行われる米中首脳会談では、北朝鮮問題や人民元の問題について話し合われる見通し。

 胡主席は、日本時間19日午前6時前に専用機でワシントン郊外の基地に到着。バイデン副大統領が出迎えるなど、異例の厚遇ぶりだった。現在は、オバマ大統領が主催する夕食会に出席している。

 19日の米中首脳会談で、胡主席は、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の再開の必要性を訴える方針。これに対しオバマ大統領は、北朝鮮の挑発的行動を阻止するため、中国側に影響力を行使するよう促す構え。また首脳会談では、人民元の切り上げに加え、人権問題も大きなテーマとなる。オバマ大統領は先週、中国の民主活動家らと極秘に会談、人権状況について事情を聴いた。また、アメリカ議会の下院議員が18日に会見し、首脳会談で人権問題を最優先課題として取り上げるべきだと訴えた。

 去年、アメリカから台湾への武器売却などで米中関係は一気に冷え込んだ。今回の会談は、両国の関係を修復し、協調をアピールする場となる。その一方で、人権問題や人民元切り上げなど意見が鋭く対立するテーマでどこまで突っ込んだやりとりが行われるが焦点となる。