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式典に出席の江沢民氏、健在ぶりを示す

2011年10月9日 20:00
式典に出席の江沢民氏、健在ぶりを示す

 清朝を打倒し、中華民国をうち立てた中国の辛亥革命から100年を記念した式典が9日、中国・北京で開かれ、一部メディアが「死亡した」と報じたり、重病説が出ていたりした江沢民前国家主席が出席した。江氏は国歌を斉唱するなどし、健在ぶりを示した。

 会場となった人民大会堂には、革命家・孫文の肖像画が掛けられ、胡錦濤国家主席ら指導部と共に江氏が出席した。江氏は85歳で、最近、公の場所に姿を見せず、香港メディアなどから「死亡した」との誤報が流されたが、会場での江氏は付き添いを受けながらも右手を振り、しっかりとした足取りで会場入りした。胡主席らと談笑したり、国歌を斉唱したりして、健在ぶりを示した。

 一方、胡主席は台湾問題について、「統一は中国全国民の希望」とした孫文の言葉を引用し、「平和的手段で統一を実現することは、台湾同胞を含む全ての中国人の利益となる」と述べた。胡主席は、中国と台湾の平和統一をあらためて呼びかけた上で、「台湾独立への反対を強めるべきだ」とけん制した。