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中国・傅氏「歴史を否定してる」と日本批判

2014年2月2日 14:43

 ドイツで開かれた地域問題に関するシンポジウムで1日、中国の出席者が日本について「歴史を否定している」と批判。これに対し、岸田外相は「しっかりと反省の気持ちを表明している」と反論した。

 中国の全国人民代表大会で外事委員会の主任を務める傅瑩氏は、1日、ミュンヘンで開かれたシンポジウムで、現在の日中関係について「最悪の状態」だと指摘。「日本は第2次世界大戦での犯罪を否定している。日本は歴史教育に失敗していて、戦後生まれの世代は知識が乏しい」などと日本批判を繰り広げた。

 これに対し同じ会合に出席した岸田外相は、「私たちの国は歴史を直視し、先の大戦や植民地支配においてしっかりと反省の気持ちを表明しておりますし、反省の気持ちがあるからこそ、平和国家として歩んできました」と真っ向から反論した。

 また岸田外相は会合終了後、記者団に対し、中国の日本批判について「毅然(きぜん)と冷静に対応していきたい」と強調。その上で、「様々な問題が中国との間にあるが、高いレベルの対話が必要」と述べた。