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シーア派系武装勢力 イエメン南部空港制圧

2015年3月26日 13:01

 混乱が続く中東のイエメンで、イスラム教シーア派系の武装勢力が25日、首都から逃れた大統領が拠点とする南部の都市にある空港を制圧した。

 イエメンでは先月、反体制派のシーア派系の武装勢力が首都サヌアを掌握し、ハディ大統領が南部の都市アデンに逃れるなど混乱が拡大している。

 武装勢力はアデンに向けて進撃を続けていて、ロイター通信によると、25日にはアデンの空港を制圧。アデンから40キロ程の場所まで迫った。また、アデンの大統領宮殿が空爆されたが、ハディ大統領は脱出したという。

 こうした事態を受けて、イエメンの外相はアラブ連盟に軍事介入を要請。駐米サウジアラビア大使によると、サウジアラビアなど10か国は26日、武装勢力に対し空爆を開始したという。