“アサド支援”露が「イスラム国」空爆へ
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内戦が続くシリア情勢をめぐり、ロシアは30日、過激派組織「イスラム国」への空爆を行う意向を表明した。
これは、ロシア大統領府が30日、明らかにしたもので、シリアのアサド政権の依頼を受け、シリア領内で「イスラム国」に対して空爆を行う意向だという。ロシアはシリアで「イスラム国」と対峙(たいじ)できるのはアサド政権だけだとしており、今回の空爆もアサド政権軍を支援するために行うとしている。また、アメリカなどが主導する「有志連合」による空爆とは別の枠組みになるとみられる。
28日に行われた米露首脳会談では、アサド政権の存続をめぐり対立した一方で、「イスラム国」壊滅への取り組みを強めることでは一致。首脳会談後、プーチン大統領は「イスラム国」への空爆を行うかどうか検討していることを明らかにしていた。