米下院“シリア難民”受け入れ中断法案可決
フランス・パリでの同時多発テロをうけ、アメリカの連邦議会下院は19日、シリアなどからの難民の受け入れを中断する法案を可決した。
アメリカ下院で可決された法案は、野党・共和党が提出したもの。シリアやイラクからの難民について、FBI(=アメリカ連邦捜査局)などが身辺調査を厳格化し、議会に対し、安全保障上の脅威がないと証明できるまで、難民の受け入れを中断するという内容。
オバマ政権は、シリアからの難民受け入れを年間1万人に拡大する方針だが、パリでの同時多発テロ以降、共和党を中心に、受け入れに反対する声が高まっている。これに対し、オバマ大統領は共和党を批判し、法案への拒否権を行使する意向を示しており、難民の受け入れを巡り、与野党の攻防が続くことになりそうだ。