中国大使館の高官、アパホテルにクギさす
中国大使館の高官は25日、アパホテルに「南京事件」を否定する書籍が置かれていたことについて、国交正常化45周年の節目の年に、新たに複雑な要素をもたらすべきではないとクギをさした。
25日に都内で会見した中国大使館の張梅参事官は、今年が日中国交正常化45周年の節目の年であることに触れ、「これを契機に両国関係の安定的改善と発展を推進することを望む」と友好ムードが高まることに期待感をしめした。
こうした中、アパホテルの客室に「南京事件」を否定する書籍が置かれていたことについて「必要のない妨害を減らし、新たに複雑な要素をもたらすことを避けるべき」と、クギをさした。
アパホテルをめぐっては、中国当局が国内の旅行代理店などに利用を全面的に停止するよう求めるなど影響が続いている。