報復措置か 北、マレーシア国民の出国禁止
金正男氏の殺害事件をめぐって北朝鮮とマレーシアが対立を深める中、北朝鮮は、一時的にマレーシア国民の出国を禁止すると発表した。
朝鮮中央通信は、北朝鮮外務省が北朝鮮国内にいるマレーシア国民の出国を一時的に認めない措置をとると発表した。北朝鮮には現在、11人のマレーシア人がいるという。出国禁止の期限は、「事件が公正に解決されマレーシアにいる北朝鮮の外交官と国民の安全が完全に保証されるまで」としている。
マレーシア当局の批判を繰り返していた北朝鮮の大使が6日、マレーシアから国外追放されたことなどへの報復措置とみられる。
一方、これに対しマレーシア政府も駐マレーシアの北朝鮮大使館の職員らの出国を即時禁止するとの対抗措置を発表した。さらにマレーシアのナジブ首相は、10日の内閣の会議で平壌にある駐北朝鮮マレーシア大使館を閉鎖するかどうか検討するとしている。