×

共生ヒント?日本で暮らす外国人の取り組み

2018年12月14日 5:52

先週、外国人の在留資格を拡大する改正出入国管理法が成立した。今後、日本に住む外国人が増えると予想されている。さまざまな課題がある中、外国人自らが、直面した問題に取り組んでいる姿を取材した。

◆5年で約3倍増加のネパール人、きっかけは東日本大震災

東京・杉並区にある学校。朝礼では、ネパールの国歌が流れてきた。ネパール語の授業が行われ、生徒はネパール語で発表をしていた。

先週、成立したばかりの改正出入国管理法。労働者不足を解消するため、新たな在留資格を設けて外国人労働者を受け入れようというものだ。

日本で働く外国人は約128万人(厚労省・去年)。中でもネパール人は、ここ5年で約3倍に増加した(法務省・統計)。就職率が低いネパールで、東日本大震災後、人手不足の日本企業が現地でリクルート活動を行ったことで、日本で働くネパール人が増えたとみられる。

この学校『エベレストインターナショナルスクール』は、5年前にできた。

シュレスタ・ブパール・マン理事長「設立の時は13名、生徒がいたが、今は約220名だから、けっこう増えてます」

ネパール人の親が日本で長く働き続けるためには、意思疎通がしやすい学校が必要で、地方から東京へ引っ越して子供を入学させる家族もいるという。

◆ベトナム人も増加、留学生同士で助け合いも

一方、2013年以降、ベトナム人も増えている。留学生のダンさんは、4年前にベトナムから来日し、居酒屋で働いている。

ダンさん「初めての時は漢字まだ読めなくて、電車も大変でした。ごはん、あんまり合わなくて。ベトナムはみんな生の魚とか肉とか食べられない。牛丼とか、たぶん一番食べやすいです」

レストランなどでメニューが読めない時は、ベトナムからの留学生の先輩が助けてくれたという。

◆日本で暮らすベトナム人向け「新聞」…設立は!?

都内には、こんなビジネスも。ある事務所を訪ねると、作業をしているのはベトナム人。作っているのは、日本で暮らすベトナム人向けのフリーペーパー『ベトナム新聞』だ。紙面にはベトナム語で書かれた都内の物件情報を掲載。ベトナムの食材を置く店やベトナム料理店などを紹介する地図もある。

実は、この新聞を立ち上げたのは、ベトナム人でもなく日本人でもない、韓国出身のパク・サンボムさんだ。日本に住む外国人が増えていることに着目して、この新聞を立ち上げた。

パク・サンボム代表「私自身も留学生を経験していて、そういった(生活に関する)情報を載せて、(在日ベトナム人の)役に立てればいいなと思って発行しています」

現在、月に1万部をベトナム料理店や日本語学校などで配布している。

今後、増える外国人労働者を支える法的な環境整備や公的な支援計画が不十分との声もあがる中、今、日本で暮らす外国人が始めた取り組みの中に、彼らを受け入れ、共に暮らしていくためのさまざまなヒントが隠れている。