旧ソ連・モルドバで大統領選の決選投票が始まる ロシアの選挙介入懸念、欧米寄り路線の現職の再選が焦点
ロシアの選挙介入が懸念される旧ソ連のモルドバで3日、大統領選挙の決選投票が始まりました。欧米寄りの路線を取る現職のサンドゥ大統領が再選を果たせるかが焦点です。
ロイター通信によりますと、ウクライナに隣接する旧ソ連のモルドバでは、先月の大統領選挙で決着がつかず、親欧米路線で現職のサンドゥ大統領と、親ロシア派のストヤノグロ氏による決選投票が3日に始まりました。
先月の選挙では、サンドゥ大統領が42%、ストヤノグロ氏が26%の得票率でした。
また、サンドゥ大統領が推し進めていたEU(=ヨーロッパ連合)への加盟の是非を問う住民投票も同時に行われましたが、賛成が伸び悩み、予想外の僅差で「賛成」が過半数となりました。
サンドゥ大統領は、EU加盟を阻止したいロシアが国民の1割以上に賄賂を贈り、買収を企てたと主張していて、警察当局もロシアからおよそ60億円が送金されたとしています。
今回もロシアの選挙介入への懸念が広がる中、サンドゥ氏が再選を果たせるかが焦点です。