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中国公安当局トップ「香港警察を全力指導」

2020年5月29日 13:46

中国の公安当局トップは、香港の反政府デモを取り締まる「国家安全法」の導入決定に伴い、今後は「香港警察を全力で指導する」と強調しました。

公安当局トップの趙克志氏は28日、全人代(=全国人民代表大会)の閉幕に合わせて、公安部門の幹部を集めた会議を開催しました。趙氏はこの場で、国家安全法の導入決定について「しっかり理解し、徹底的に実行すべきだ」とした上で、「香港警察による暴動防止と秩序回復を全力で指導・支持し、香港の安全と安定を守る」と強調しました。

これまで中国政府は、香港政府や香港警察に対し、「支持する」との表現を多く取ってきましたが、今回は「指導する」として直接の関与をさらに強める意向を表した形となります。このため、香港市民の反発がさらに強まることも予想されます。

一方、香港メディアは、国家安全法の具体的な中身を議論する全人代の常務委員会が、早ければ来月にも開かれる見通しだと伝えています。