危機感高まる韓国“ウィズコロナ”中止も…
韓国では、コロナへの危機感が再び高まっています。状況が悪化した場合、11月に始まったばかりの飲食店などの規制緩和政策、「ウィズコロナ」を取りやめる可能性もあるということです。
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接種率79%と、日本に近い接種率の韓国では、コロナへの危機感が再び高まっています。
ソウル市民
「子供が3人いて、教育のためにソウルに引っ越してきたけど、コロナで不安の連続です」
直近1週間で、首都圏の感染状況の危険度は、前の週から2段階引き上げられ、「非常に高い」と判定。
ワクチン接種完了後に感染するブレイクスルー感染が増えているほか、首都ソウルの重症病床は85%と、満床に近づいていて、首都圏では900人以上が空きを待っている状態です。そのほとんどが高齢者や基礎疾患がある人だということです。
状況が悪化した場合、11月に始まったばかりの飲食店などの規制緩和政策、「ウィズコロナ」を取りやめる可能性もあるということです。
また、現在予約が始まっている、50歳以上への3回目の接種への間隔を短縮し、およそ820万人の追加接種を今年中に終わらせる方針ですが、一部でとまどいの声も上がっています。
ソウル市民
「2回目の接種で2週間痛かった。副反応が心配で追加接種はしたくない」
3回目の接種を進めたい政府は、施設などに入場するために必要なワクチンパスポートに有効期限を設けることも検討。追加接種を促進したい考えです。