AIの軍事分野への応用進む アメリカで最新兵器の展示会
各国でAI(=人工知能)の開発競争が激化する中、AIの軍事分野への応用も進んでいます。アメリカで開かれた最新兵器の展示会を取材しました。
今週、ワシントンで最新の兵器や装備品の展示会が開かれました。
記者「展示会にはAIを使用した兵器も数多く展示されています。こちらの企業はドローンなどを操縦するAIを開発しているということです」
企業が開発するAIなどを使い、アメリカ軍は去年12月、AIが戦闘機を操縦する実験に成功しました。無人機同士が連携する「ドローン部隊」の創設も検討が進んでいます。
一方で、出展する企業からは、AIが人間の判断を介さずに全ての任務を行うことは難しいとの声が聞かれました。
輸送ドローン開発企業の出展者「チャットGPTを見ても分かるが、AIには多くの利点がある一方、自身がいつミスを犯したのかが分からない。同じ間違いを何度も犯す可能性もある。(軍事の場合)その代償は人の命だ」
また、人間の判断を一切介さずに敵を攻撃する「自律型致死兵器システム」については現在、開発などを規制する国際ルールがありません。AIの進化とともに、適切な規制を行う必要性も急速に高まっています。