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中国共産党・習近平政権3期目スタート 一強体制の船出に

2022年10月23日 15:16
中国共産党・習近平政権3期目スタート 一強体制の船出に

中国共産党のトップに習近平国家主席が選出され、3期目の習近平指導部が発足しました。7人の最高指導部は習近平氏に近いメンバーで占められ、一強体制の船出となります。

記者団の前に姿を現した中国共産党の最高指導部政治局常務委員は7人で、党トップの総書記には習近平国家主席が就き、異例の3期目続投となりました。

序列2位には上海市トップを務める李強氏が入りました。李克強首相の後任として首相に就任するとみられます。李強氏は今年春、上海市がロックダウンした際に、住民から直接不満を訴えられる動画が出回るなど不手際を指摘されていましたが、習主席と関係が深く、抜擢されました。

また、北京市トップの蔡奇氏や習主席の官房長官役を務めてきた丁薛祥氏、広東省トップの李希氏ら習主席に近い幹部らが最高指導部に入りました。李希氏は党幹部らの汚職摘発などを行う司令塔のポストに就任しています。

一方、胡錦濤前国家主席などに近く、次のリーダー候補の一人とされてきた副首相の胡春華氏は、最高指導部やその下の政治局の委員にも選ばれませんでした。

習主席が自らに近い幹部で中枢を固める一方で、他のグループを一掃した形です。