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いざという時に頼れる場所が欲しい!「体調不良児対応型」託児所 1月30日名古屋市中区千代田にオープン 

2025年1月23日 9:48
いざという時に頼れる場所が欲しい!「体調不良児対応型」託児所 1月30日名古屋市中区千代田にオープン 
多くの親子が寄り添う場所に(堀沙弥さん提供)
体調不良の幼児を一時預かりする託児所「そよかぜ」が1月30日、名古屋市中区千代田にオープンします。代表の堀沙弥さん(34)によると、「体調不良児対応型」の託児所は名古屋初だということです。

「そよかぜ」は、堀さんが掲げる「いざという時に頼れる場所が欲しい!」をコンセプトにしています。従来の託児所や保育園だと、子どもの体調がすぐれない場合は受け入れてもらえないことがほとんどだといいます。

また、利用時間や対象年齢に制限がある場合も多く、予約が取りづらい、利用条件が厳しい、医療行為が必要な場合に限定されるなど、共働きの家庭にとって利用しづらい側面があります。

しかし「そよかぜ」では、かかりつけ医や医療機関と連携を強化して医療体制を完備し、看護師や保育士の資格を所有する堀さん自身が常駐するほか、4人のサポートスタッフが従事して見守りを強化しているといいます。応急救護や乳幼児救急救命支援員などの民間資格を有するスタッフを配備し、子どもの一時預かりのニーズに幅広く対応することを目指しました。
堀さんは、信州大学医学部保健学科を卒業後、長野県松本市の信州大学医学部附属病院で救急科や外科の業務に従事。結婚を機に退職した後、夫の転勤により長野県飯田市の養護学校、愛知県稲沢市の託児所と職場を変えながら、幼児のケアや保健衛生業務を担当しました。その間、2児を出産。2019年に再び、夫が名古屋市に転勤となります。翌年、独立してベビーシッターを始めます。

しかし、ベビーシッターとして依頼主の元へ訪問し業務に追われているとき、課題に直面します。「すぐに必要」「急な用事で預かってほしい」と突発的な依頼が多く、病児に対応するスキルや知識の不足を堀さんは感じていたということです。
そのため、21年に名古屋市内の保育園に就職し園内の病児保育室で働きながら、保健衛生に関するスキルや知識を深めていったといいます。

これまで堀さん自身は、夫の複数回にわたる転勤により転居した地に身近な親族や知人などがいないことから心細さを感じ、子育てに苦労を覚えてきました。その上、2020年ごろからのコロナ禍での閉塞感もあり、無力感に悩まされたとのことです。そのような経験から「気軽に寄り添える場所」の必要性を実感し、堀さんはそよかぜの開設を決意しました。
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