いざという時に頼れる場所が欲しい!「体調不良児対応型」託児所 1月30日名古屋市中区千代田にオープン
「そよかぜ」は、堀さんが掲げる「いざという時に頼れる場所が欲しい!」をコンセプトにしています。従来の託児所や保育園だと、子どもの体調がすぐれない場合は受け入れてもらえないことがほとんどだといいます。
また、利用時間や対象年齢に制限がある場合も多く、予約が取りづらい、利用条件が厳しい、医療行為が必要な場合に限定されるなど、共働きの家庭にとって利用しづらい側面があります。
しかし「そよかぜ」では、かかりつけ医や医療機関と連携を強化して医療体制を完備し、看護師や保育士の資格を所有する堀さん自身が常駐するほか、4人のサポートスタッフが従事して見守りを強化しているといいます。応急救護や乳幼児救急救命支援員などの民間資格を有するスタッフを配備し、子どもの一時預かりのニーズに幅広く対応することを目指しました。
しかし、ベビーシッターとして依頼主の元へ訪問し業務に追われているとき、課題に直面します。「すぐに必要」「急な用事で預かってほしい」と突発的な依頼が多く、病児に対応するスキルや知識の不足を堀さんは感じていたということです。
そのため、21年に名古屋市内の保育園に就職し園内の病児保育室で働きながら、保健衛生に関するスキルや知識を深めていったといいます。
これまで堀さん自身は、夫の複数回にわたる転勤により転居した地に身近な親族や知人などがいないことから心細さを感じ、子育てに苦労を覚えてきました。その上、2020年ごろからのコロナ禍での閉塞感もあり、無力感に悩まされたとのことです。そのような経験から「気軽に寄り添える場所」の必要性を実感し、堀さんはそよかぜの開設を決意しました。
定員は3人から5人までの少人数。後頭部を支えなくても首の位置が安定している生後3か月の幼児から、小学校低学年の児童までを受け入れます。営業時間は午前8時30分~午後5時30分。子どもを預ける際は、子ども用の飲料や着替え(おむつなども含む)を用意して持参、昼寝を希望する場合は専用のふとん、体調不良の症状が見られる場合にはお気に入りのおもちゃなどもあるとよいということです。
料金は、登録保険料1000円に加え、1時間の利用につき1500円を基本としていて、月極の会員になると割引価格で利用できる特典があります。
堀さんは「仕事や育児の両立に困ったとき、選択肢のひとつとして安心と支えになるような存在を目指したい」と話し、「頑張る親子に届いてほしい」と呼びかけています。
今回のオープンにあたり、1月30日(木)・31日(金)の午前10時~午後4時に記念イベントを開催。施設内覧のほか、キッズスペース体験、サービスの説明会などを実施する予定です。詳細は公式サイトhttps://www.soyokazehoiku.net