CO2削減へ!医療現場にリサイクル工場では…県内企業が取り組む「脱炭素」最前線

命と健康を預かる医療の現場に、ゴミを再生するリサイクル工場。いま、県内の様々な企業が温室効果ガスの排出量ゼロを目指してチャレンジしています。
未来に向けた「脱炭素」の最前線です。
リサイクルするための電力も“太陽光発電”で
松山市に本社を構える総合リサイクル業、金城産業です。
金城産業 金城正信社長:
「小さな玉を高速で噴射してソーラーパネルのガラス面に当てる。それを吸引する。それでガラスとシートの分離をする。シートの中に実はレアメタルが少しある。溶かされる工程で銀とかレアメタルを回収する」
去年6月、グループ企業で太陽光パネルのリサイクルをスタートさせました。
電力の一部は、松山市内の小学校にある太陽光パネルで発電された電気の環境価値、いわゆる「グリーン電力」を使用。
温室効果ガスを出さないクリーンなエネルギーの利用で「脱炭素」を目指しています。
金城産業 金城正信社長:
「リサイクルそのものがエコだが、リサイクルするためのエネルギー、電力もできるだけグリーン電力を活用することが、エコプラスエコという形で、より一層カーボンニュートラルに貢献できる」
地球温暖化の要因のひとつとなっている温室効果ガス。その9割占めるのが二酸化炭素=CO2です。松山市における2020年度のCO2の排出量は419万トン。前年度に比べ、11.7%増加しました。
松山市は2050年までに「温室効果ガスの排出実質ゼロ社会」を目指していて、一般家庭が太陽光発電システムを設置する際の補助(今年度の募集は終了)のほか、脱炭素への取り組みを進める企業への補助制度を設けるなど、サポートを強化しています。
ゴミの量削減へ ひとりひとりの意識向上めざして
企業にとっても「脱炭素」は、待ったなしの課題です。
県内外でスーパーマーケットを展開するフジ・リテイリングです。店舗で出るゴミの量を減らしCO2の排出削減につなげようと、廃棄物計量器の設置を進めています。