自民党は２日の理事会で、衆議院予算委員会の運営に問題があるとして、中井洽委員長に抗議した。

　「国会の品位、品格ということを考えた時に、やっぱりきちっとしようじゃないかというふうに申し上げた次第です。イエローカードですな」－衆議院予算委員会の理事会を終え、自民党・武部勤予算委筆頭理事は、中井氏が委員会の議事進行をしながら携帯電話を操作する様子を写した写真を見せながら話した。

　自民党が抗議したのは、中井氏の１日の衆議院予算委員会での発言で、自民党・塩崎恭久元官房長官が閣僚に質問することなく、約１０分にわたって自民党の考え方を説明したことなどを、「これにて塩崎教授の陳述は終わります」と皮肉ったもの。この発言について、自民党は「まったくふざけた話だ」と強く抗議した。

　また、自民党は、中井氏が自民党議員の質問の最中に、委員長席で携帯電話を操作していたことについても抗議した。抗議に対し、中井氏は「おわびします」と謝罪したが、自民党は今後の委員会運営も見ながら、解任決議案の提出も検討することにしている。