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民主党代表選、きょう投票 駆け引き続く

2011年8月29日 3:07
民主党代表選、きょう投票 駆け引き続く

 民主党代表選挙の投票が29日に行われる。各陣営は、投票当日になっても激しい駆け引きを続けている。

 短期決戦となった今回の代表選は、小沢元代表の支援を受けた海江田経産相がリードし、他の4人の候補が追う構図となっている。しかし、どの候補者も1回目の投票で過半数を制するのは困難な情勢で、1位と2位の候補者による決選投票にもつれ込むとの見方が強まっている。

 小沢氏は28日、東京都内のホテルに構えた海江田氏の選対本部を訪れ、「支援の輪が広がってきている」とこれまでの戦いぶりを評価した。選対本部長を務める赤松元農水相は、すでに少なくとも120人を固めたとの見方を示した。

 赤松氏「大体、少ないところで120くらい、多いところで150くらい。1回で(過半数の)200取れなかった場合の決選投票も含めて、準備を進めている」

 これを、野田財務相と前原前外相がともに70人程度を固めて、激しく競い合いながら海江田氏を追う形となっている。両陣営では、どちらかが海江田氏との決選投票になった場合は互いに協力し合うものとみられる。

 また、鹿野農水相は40人程度、馬淵前国交相は20人程度の支持を固めたものの、伸び悩んでいる。

 旧民社党系のグループは28日夜、一致して特定の候補に投票することを断念し、自主投票を決めた。態度が判明していない議員がまだ70人程度残っており、各陣営とも取り込みを図っている。投票ギリギリまで各陣営の激しい働きかけが続く見通し。