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野田首相の強い決意…自民党からは反発が

2012年1月17日 19:41
野田首相の強い決意…自民党からは反発が

 社会保障と税の一体改革に向け「やり抜いて民意を問う」と、解散総選挙の可能性にも触れながら強い決意を表明した野田首相。しかし自民党は、16日の首相の発言はどう喝だ、などとして猛反発しています。

 16日、記者団の前に眼帯をして現れた野田首相。一体どうしたんでしょうか?「転ばれたりされたんですか?」という記者の質問を受け、野田首相は眼帯の理由を告白しました。

 野田首相「転んだというか、柱に…」

 記者「柱にぶつかった?」

 野田首相「急に電話がかかってきて、夜中にですね。急いで行こうと思ったらぶつかっちゃいました。すいませんね、ご心配おかけします」

 そして、翌17日の朝…まだ眼帯はついたまま。野田首相とみなさんは、いつものように「おはようございます」とあいさつ。横に座る岡田副総理に、眼帯について説明していました。

 そうそう。岡田副総理に以前密着取材したとき、意外な一面を見ることができました。今から7年前、当時民主党代表だった岡田氏の宿舎でのこと。几帳面な印象のある岡田氏ですが、記者が冷蔵庫を開けると、なんと中身はほとんど入っていませんでした。さらに奥に入ると、足の踏み場が無いほど本が散らかっていました。そして本棚には「唯一の趣味」というDVDがびっしり。

 岡田副総理「これ間違って買ったんだ。小泉さんは『真昼の決闘』が大好きだって言うから観ようと思ったら『真昼の死闘』だったんだよね。まぁ面白かったんだけど」

 当時首相だった小泉氏のことが家でも気になっていたのでしょうか。

 さて、岡田氏の副総理就任で態勢を整え社会保障と税の一体改革に関する与野党協議を呼びかけている野田首相。

 しかし、自民党からは怒りの声が。

 大島副総裁「このような他の政党あるいは、国民にむかってどう喝する発言は許せないことではないか」

 大島副総裁が怒っているのは、16日に行われた定期党大会での野田首相の発言。

 「野党にもう一度この法案をつぶしたらどうなるのかということを、よく考えていただく手法も時には採用していこうではありませんか」

 ほかの政党に対するどう喝だと言うのです。

 一方、党内ではこんな動きが・・・

 小沢元代表「今日はシンソウケンの第1回目の総会…。そし…新政研の。失礼しました(笑)」

 これは16日の小沢グループ勉強会での一幕。消費税増税に反対する小沢元代表が109人を集めての新政策研究会をスタートしました。この日は都内の有名ローストビーフ店で、小沢氏としては珍しく肉をペロリ。「正月と選挙の時以外は肉を食べないんだけど、今日は肉を食べた」と語るところを見ると、戦闘モードをアピールしているのでしょうか?

 一方、野田首相の前に立ちはだかる大物がもうひとり。“黄門さま”こと、渡部恒三議員です。党内の“きずな”を強めようと、気勢を上げるときの一コマ。

 黄門さま「それでは…声高らかに!!!」

 おや?野田首相が音頭をとられるのでは…?

 黄門さま「えぇっ!?なぁっ!?」

 そして、はっと気づいた黄門さま。

 黄門さま「あぁ総理が…俺総理に代わるワケじゃねぇんだから。ハハッ。」

 あわてて前へと出る野田首相でした。

 そして野田首相は17日午後、こう話しました。

 「定数削減、公務員の給与削減含めた行政改革は、社会保障と税の一体改革と一体で理解をされる方が多いと思いますし、この通常国会中に結論を出す。結論を出すということは関連法案の成立を期す」

 24日からの通常国会は、野田首相にとって正念場となります。