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民主党 所属の全議員に修正協議の経過報告

2012年6月15日 19:57
民主党 所属の全議員に修正協議の経過報告

 消費税増税など「社会保障と税の一体改革」をめぐる民主、自民、公明3党による修正協議は、難航していた公明党との調整についても公明党が次第に柔軟姿勢に転じつつあり、合意への機運が生まれつつある。こうした中、民主党本部で15日夕方、党所属の全ての国会議員を対象に協議の経過報告が行われた。

 自民党と大筋での合意に至ったことで、今後の焦点は、依然、反対論が根強い民主党内の了承をいかに取りつけるかということに移る。増税に反対姿勢を鮮明にしている小沢元代表らが今後どこまで反対姿勢を貫くかが大きなポイントとなってくる。

 民主党・渡部恒三最高顧問「小沢先生、鳩山先生、反対してください。そうすると、国会はスッキリして素晴らしくいいものになります。お願いします」

 民主党・山田正彦元農水相「党が分裂するようなことにならないように、ここで強硬にやると。そういうことになるんじゃないか」

 こうした中、民主党・小沢元代表に近い山田元農水相らが民主党・輿石幹事長と面会し、党内の議論を強引に打ち切らないよう求めるなど、法案の採決をにらんだ党内の駆け引きも活発化している。

 一方で、自民党は15日、臨時の役員会を開くなど、民主党との合意に向けて最終調整を行っている。

 野田首相は15日夕方、法案への反対姿勢を鮮明にしている鳩山元首相らと会談しており、党内調整に向けて自らが乗り出す考え。