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中国“力背景に高圧的対応を継続”防衛白書

2015年7月1日 12:26
中国“力背景に高圧的対応を継続”防衛白書

 今年の防衛白書の内容が明らかになった。中国が南シナ海で埋め立てを強行するなど、周辺国に対し「高圧的な対応を継続している」などとして、日本の安全保障環境が一層厳しさを増していると強調している。

 防衛白書では、中国について、「力を背景とした現状変更の試みや高圧的とも言える対応を継続している」と批判している。また、南シナ海の南沙諸島で、「急速かつ大規模の埋め立て活動を強行し、国際社会から懸念が示されている」と強い懸念を示している。

 一方、過激派組織「イスラム国」について初めて本格的に取り上げ、強力な軍事力や資金力を踏まえ、「際立った存在となっている」と分析している。また「社会への不満を背景に、先進国でもテロ発生のリスクが増大しており、我が国も無縁とは決して言えない」と警鐘を鳴らしている。

 防衛白書は今月中旬、閣議で報告される。