「アダムズ方式」なぜダメ?に安倍首相は…
衆議院の議員定数の10削減をめぐり、安倍首相は26日の衆議院総務委員会で、有識者調査会が答申した「アダムズ方式」による議席配分は2020年の本格的な国勢調査に基づいて行うべきとの考えを示した。
民主党・渡辺周議員「なぜ今回、衆議院議長の諮問機関が答申で導入を求めたアダムズ方式が自民党内では採用されずに、別の計算式が出てきたのか。なぜアダムズ方式ではだめなのか。答申の重視を求めるよう指示はしていなかったのか」
安倍首相「(議員定数の)10の削減につきましては、今回の簡易調査によって行う選挙区の区画の変更において(一票の格差を)2分の1以内にする。アダムズ方式を含め大規模な定数是正のため県を越えて行うということについては、いわば10年ごとに行われる国勢調査で行うべきであると私も考えているところ」
また安倍首相は、アダムズ方式による見直しを5年ごとに行えば「安定性を失うことになる」と指摘した。その上で「アダムズ方式を用いて定数是正を行うという答申が出た以上、これを当然尊重しながら取りまとめなければならない」と述べ、10年ごとのアダムズ方式の採用に向けてリーダーシップを発揮していく考えを強調した。