衆議院の選挙制度改革を巡り、大島衆議院議長は４日、自民党の谷垣幹事長に対し、今月中に与野党の合意を得たいとの考えを示した。

　選挙制度改革を巡って有識者調査会は「アダムズ方式」による議席配分を答申している。民主党や公明党などは「直ちに導入すべき」としているが、自民党は当面、導入を見送る考えで、大きな隔たりがある。

　４日の会談で、谷垣幹事長が自民党の立場を説明したのに対し、大島議長は「今月中に結論を出したい」と述べた。

　会談後、大島議長は会見を開き、今後、各党との調整に乗り出す考えを示した。週明け７日には民主党や公明党幹部とそれぞれ会談する予定。