自民党「アダムズ方式」採用を大筋了承
自民党は17日、衆議院の選挙制度改革をめぐる会議を開き、有識者調査会が答申した一票の格差を是正するための議席配分方式、「アダムズ方式」の採用を大筋で了承した。
「アダムズ方式」については安倍首相が、国会審議などで2020年の国勢調査から採用する考えを示しているが、自民党は17日に会合を開き、その是非について議論した。
アダムズ方式を採用すると、東京など大都市圏に議席が多く配分されることから会合では、「大都会優先で地方の議員定数がどんどん減るのは腑に落ちない」などと地方選出の議員を中心に反対の声が相次いだ。
ただ、最終的には谷垣幹事長が「総理が国会で発言したことは、与党として支えていくべきだ」などと理解を求め、アダムズ方式採用の是非も含めて執行部に一任を取り付けた。
自民党は、アダムズ方式を受け入れる方針で18日、大島衆院議長にこうした方針を伝えた上で各党との調整に入る考え。