日比首脳会談 “南シナ海”解決目指し協力
東南アジア・ラオスを訪問中の安倍首相は6日、6月に就任したフィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、南シナ海で中国がフィリピンなど周辺国と領有権を争う問題について平和的な解決を目指し協力していく方針を確認した。
会談では、南シナ海の問題をめぐり仲裁裁判所が中国の主張を退ける判決を下したことについて、ドゥテルテ大統領が「判決は尊重されるべきだ」と述べた。一方で、ドゥテルテ氏は「中国との対話は『法の支配』にのっとって行っていく」と述べ、対話に前向きな姿勢も示した。
これに対して、安倍首相も「法の支配の重要性を国際社会に訴えていくことで両国が協力しよう」と述べ、両首脳は問題の平和的な解決に向け協力していく方針を確認した。また、安倍首相はフィリピンの沿岸警備能力を強化するため新たに大型巡視船2隻を提供する方針も伝えた。