TPP強行採決と発言 自民議員が理事辞任
衆議院のTPP(=環太平洋経済連携協定)に関する特別委員会で理事を務める自民党の福井照議員が、所属する派閥の会合でTPPの承認などについて「強行採決という形で実現する」と発言し、その後、理事を辞任した。
自民党・福井照衆院議員「TPPの委員会で(前委員長である)西川先生の思いを強行採決という形で実現するように頑張らせていただきます」
政府・与党はTPPの承認案や関連法案の今国会での成立を目指しているが、委員会審議が始まる前から与党の理事が「強行採決」を前提とするような発言をしたことに野党側は猛反発している。
民進党・蓮舫代表「与党の責任ある理事にある方の発言とはとても議会人として思えません。おごりでしかないと思います。これは厳しく臨んでいきたい」
福井議員はその後、自民党の竹下国対委員長に理事を辞任する意向を伝え、了承された。しかし野党側は福井議員の発言の真意を明らかにするよう求めるなど、なおも与党側の姿勢を追及する構えで、審議の行方にも影響しそうだ。