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自民党参院選公報に「TPP記述なし」追及

2016年10月18日 12:18
自民党参院選公報に「TPP記述なし」追及

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案を審議する衆議院の特別委員会で、共産党の斉藤和子議員は自民党が7月の参議院選挙の選挙公報でTPPについて触れていなかったと追及した。

 追及に対して安倍首相は、参院選は国会にTPPの承認案を提出した後だったと説明したが、斉藤議員は「国民に失礼だ」と批判した。

 斉藤議員「自由民主党の(参院選の)比例代表選挙の公報にはTPPという記述は、一切ございません。その事実はお認めになりますか」

 安倍首相「TPPを我々はやりませんと言って選挙で勝ったわけではなくて、既に国会で承認をお願いしますと、こう申し上げている中においての選挙であったということは、ご理解をいただきたい」

 斉藤議員「選挙が終われば最大の課題だと、TPPの早期批准に突き進むということは、私は非常に国民に対して失礼だというふうに思います」

 さらに、斉藤議員は輸入食品について、残留農薬の基準を超えた食品が市場に流通していると指摘した。安倍首相は「違反の可能性の低い食品全てを検査することは適当でない」とした上で、残留農薬の摂取量はきわめて少ないとして、「健康に影響はない」と強調した。