国会 “消費税10%再延期”審議入り
国会では18日午後、消費税率を10%に引き上げる時期を来年4月から2年半再延期するための法案が衆議院本会議で審議入りした。
質問に立った民進党の木内孝胤議員は、増税できる経済環境を作り出せなかったのはアベノミクスがうまく機能しなかったからだと安倍政権を批判した。
木内議員「消費税増税の延期を余儀なくされたということは、端的に言えばアベノミクスがうまく機能しなかったということではないでしょうか。アベノミクスは家計から大企業へ資産を移転させただけと総括できます」
麻生財務相「経済再生、デフレ不況からの脱却に向けた取り組みに万全を期すため、構造改革の加速など、総合的かつ大胆な経済対策を講じることとあわせて判断をしたものであります」
麻生財務相はこのように述べ、増税延期の判断は「デフレ不況からの脱却に万全を期すためだ」と強調した。
一方、共産党の宮本議員は消費税率の引き上げ自体を断念し、累進課税の強化などで、代わりの財源を確保するべきだと訴えた。消費税率引き上げの再延期を巡っては、共産党を除く全ての党が容認していて、政府・与党は今の国会中の法案成立を目指している。