高齢ドライバー事故多発 政府が対策強化へ
高齢のドライバーが起こした死亡事故が全国で相次いでいることを受けて、政府は関係閣僚会議を開いた。安倍首相は、認知症対策を強化する改正道路交通法の円滑な施行に万全を期す考えを強調した。
安倍首相「政府としては一連の事故を80歳以上の方が引き起こしたこともふまえ、さらなる対策の必要性について専門家の意見を聞きながら検討を進めてまいります」
来年3月に施行される改正道路交通法では、認知症のおそれがある高齢ドライバーに医師の診断を義務づけるなど、認知症対策が強化される。
安倍首相は「改正道路交通法の円滑な施行に万全を期す」とした上で、「自動車の運転に不安を感じている高齢者の移動手段の確保など、高齢者の生活を支える態勢の整備を着実に進めていく」と述べた。
政府は今後、専門家の意見も聞きながら高齢ドライバーの事故防止に向けてさらなる具体策を検討する方針。