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NHKの放送に「編集上の問題」~BPO

2017年2月11日 6:44
NHKの放送に「編集上の問題」~BPO

 STAP細胞ねつ造疑惑を扱った番組「NHKスペシャル」についてBPO(=放送倫理・番組向上機構)は、名誉毀損(きそん)の人権侵害があったなどとする勧告をNHKに行った。

 今回の勧告は、理化学研究所の元研究員・小保方晴子さんが、2014年7月の放送に対し「別の研究者の試料を盗んだなどと断定的なイメージで作られた」と人権侵害を申し立てたことを受け、BPOが審理した結果。

 BPOは放送について、編集上の問題があり、小保方さんが何らかの不正行為により試料を入手した疑惑があると受け取られる内容になっているとし、これには真実性・相当性が認められないと判断した。

 これに対しNHKは、小保方さんの冷凍庫から別の研究者の試料が見つかった事実を放送したもので「不正行為により入手した疑惑があると指摘した内容は放送しておらず、BPOの判断と見解が異なる」などと反論している。

 その上で「勧告を真摯(しんし)に受けとめるのは当然で、今後、決定内容を精査した上でBPOと意見交換していく」とコメントしている。