×

KKT報道「放送倫理上問題」BPOが見解

2017年3月10日 19:53
KKT報道「放送倫理上問題」BPOが見解

 くまもと県民テレビ(KKT)は2015年、熊本県の地方公務員が準強制わいせつで逮捕され、その後この男性が不起訴になったことを報じた。

 BPO(=放送倫理・番組向上機構)の人権委員会は10日、この放送自体に「名誉毀損(きそん)はなかった」としたものの、「警察の明確とは言い難い説明に依拠して、直接の逮捕容疑ではない事実についてまで真実であるとの印象を与えた」などとして「放送倫理上、問題がある」との見解を示した。

 一方、少数意見として「今日の事件報道に求められる放送倫理の一般的水準から考え、この放送に特段の逸脱があったとは考えない」などと放送倫理上、問題がなかったとする意見が9人中、3人の委員から付された。