“出入国管理法改正”技能実習生から聴取
外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国管理法改正案を巡り、野党は8日、悪質な環境で働いたという外国人の技能実習生からヒアリングを行った。
ヒアリングには、中国やベトナムなどの技能実習生が出席し、「賃金が低い」「パワハラを受けた」などと、厳しい労働環境の実態を語った。
中国人技能実習生(段ボール製造の会社で勤務)「2年前に会社で働いた。ケガしました。帰ってくださいと何回も言われました。働きたいのに、なんで私、帰るんですか」
技能実習生の失踪者は、去年だけでおよそ7000人にのぼるため、野党側は、一度失踪して見つかった技能実習生の調査結果などの公表を与党側に求めている。
また、立憲民主党はこの改正案について、今の国会での成立は認められないとする考え方をまとめた。「具体的な制度設計を先送りにしたまま、官邸が決めた施行日ありきで容認できない」などとしている。
一方、菅官房長官は会見で、技能実習生の問題について、受け入れ企業への監督を厳しく行う考えを示した上で、「多数の失踪者が出ることのないような運用を行っていきたい」と強調した。