“入管法改正”参院でも与野党が激しい論戦
今の国会の最大の焦点となっている、外国人労働者の受け入れを拡大するための出入国管理法改正案をめぐり、参議院でも与野党の論戦が激しさを増している。
立憲民主党の有田芳生議員は、法務省が国会に示した失踪して見つかった外国人実習生の聴取票を見せながら、劣悪な労働環境についての認識をただした。
有田議員「人間として労働力として扱われないような長時間労働、最低賃金以下、暴力、セクハラ、確かに失踪という言葉、使えるかもわからないけれども、実態はこれは逃げざるを得なかったんですよ。大臣この個票どのぐらい読まれましたか」
山下法相「全てというわけではございませんけれども、事務方から提示されたもの、これは目を通させていただきました。これはやはり非常に重く受けとめておるところでございます」
有田議員はさらに、野党が聴取票を調べた結果、法務省が22人と説明していた最低賃金以下は1927人(67%)だったと指摘した。これに対し山下法相は「我々としても重く受けとめなければならないと考えている」と述べた。