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“入管法改正案”参議院で激しい論戦続く

2018年12月4日 15:19
“入管法改正案”参議院で激しい論戦続く

今国会の最大の焦点となっている、外国人労働者の受け入れを拡大するための出入国管理法改正案をめぐり、参議院では午前から激しい論戦が続いている。

立憲民主党の有田芳生議員は、法務省が国会に示した失踪した外国人実習生の聴取票を見せながら、劣悪な労働環境についての認識をただした。

有田議員「人間として労働力として扱われないような長時間労働、最低賃金以下、暴力、セクハラ、確かに失踪という言葉、使えるかもわからないけれども、実態はこれは逃げざるを得なかったんですよ。大臣この個票どのぐらい読まれましたか」

山下法相「全てというわけではございませんけれども、事務方から提示されたもの、これは目を通させていただきました。これはやはり非常に重く受け止めておるところでございます」

有田議員はさらに、野党が聴取票を調べた結果、法務省が22人と説明していた最低賃金以下のケースは1927人(67%)だったと指摘した。

これに対し山下法相は「重く受け止めなければならない。新制度に基づいて人権保護を図っていきたい」と述べ、理解を求めた。

山下法相はまた、午後の質疑で、受け入れ企業などの不正が認められるケースについて「徹底的な調査を行うように指示をした」と説明した。

これに対し共産党の仁比議員は、「安倍政権の判断は間違っている。こんなやり方でごり押しすることは絶対に認めない」と厳しく批判し、法案の廃案を求めた。