北方領土問題「2島返還」ならどう説明?
安倍首相とロシアのプーチン大統領が1対1で50分間話した北方領土問題。23日夜の「深層NEWS」では、安倍首相が歯舞・色丹の「2島返還」論に舵(かじ)を切ったのなら、国民にどう説明するかで激論となった。
前原誠司元外相「政府としてある時期からいったん決めていたこと(4島一括返還)について、変わるのであれば、なぜ変わったかは説明しなければいけない」
新党大地・鈴木宗男代表「それはまさに交渉の過程でないでしょうか、今は」
前原元外相「ただ、今はもう2島(返還)に舵を切っていると思う」
鈴木代表「私はそれしか解決の方法はないと思っています」
前原元外相「ならば、そのことについて説明責任をしっかりして」
鈴木代表「それはまだ早い」
日露交渉で安倍首相のブレーン役となっている鈴木宗男氏は、日本政府は冷戦終結後の1991年から「4島一括返還」の旗は降ろしていると指摘した。さらに、歯舞・色丹の2島返還について、「2島先行返還」とした場合、残る国後・択捉の返還を迫るとロシア側に猜疑心を抱かれ、交渉がうまくいかなくなるとの見方を示した。