“基幹統計”点検 7省庁の22統計でミス
厚生労働省の不正統計問題を受け、政府が特に重要と位置づける56の「基幹統計」を点検した結果、総務省は、7つの省庁が所管する22の統計でミスがあったと公表した。
点検を取りまとめた総務省によると、ミスが見つかったのは7つの省庁が所管する22の統計で、31の項目に及ぶ。このうち21の統計では、集計された項目が計画通り公表されていないなど、統計法違反があった可能性があるという。
また、国土交通省が所管する「建設工事統計」は、事業者からの誤った報告をもとに、実態より大きな値になっていたことがわかり、国交省は訂正した数字を発表した。
石田総務相「基幹統計はあらゆるものの基礎になるデータですから、色々なところに利用される本当に大事なデータなんです。われわれとしては遺憾としか申し上げようがない」
総務省では、有識者でつくる統計委員会に新たに専門部会を設置し、再発防止策などを検討していく方針。