基幹統計約4割にミス 野党側が責任追及
厚生労働省の不正統計に加え政府の56ある「基幹統計」の4割近くにミスがあったことがわかり、野党側は政府の責任などを追及している。
政府・与党はアベノミクスによる景気回復をアピールしてきたが、野党側はそれを裏付ける指標にも虚偽があるのではないかと追及する方針。
立憲民主党・辻元国対委員長「安倍総理が数字を挙げてですね、アベノミクスはこんなに成功してるんだ、数字を挙げていつもちょっと得意げにおっしゃってきたじゃないですか。その数字の一つでも疑いが出てくると、これ全部おかしいんじゃないかっていうことになると思うんですよ」
野党各党は25日朝、関係する役所からヒアリングを行い、経済に関わるデータが変わるのかどうかただした。内閣府の担当者は雇用者報酬の数値が変わることを明らかにした。
一方、政府・与党からは今回の問題が予算の修正などにはつながらない見通しであることから、楽観的な声も上がっている。
自民党・森山国対委員長「(ミスが判明した)22の統計については報告をいただいておりますが、大きな影響を与えるものではなかったことに安堵(あんど)しています」
また、自民党の森山国対委員長は厚労省の調査をめぐり、野党側が職員らの聞き取りのやり直しを主張していることについて、「国民から理解を得られる方法でやれればと思う」と述べ、政府側に対応を促す姿勢を示した。