参院でも本格論戦 野党側“不正統計”追及
国会では、参議院でも本格論戦が始まった。野党側は、引き続き、厚生労働省の不正統計調査の問題を追及している。
国民民主党の足立議員は当初、調査を行った厚生労働省の監察チームのヒアリングに、外部有識者が参加していなかったことについて、厳しくただした。
国民民主党・足立信也議員「監察チームのヒアリング有識者ゼロですよ。参加は。これなぜなんですか」
根本厚労相「年末年始もかかってますから、そこは迅速に対応するために職員でヒアリングしたということであります」
足立信也議員「年末だからっていう理由ですか。年末年始だから、そんなことで断る人たちじゃないですよ。頼んだらやれないって言ったんですか。本当に」
根本厚労相「年末には有識者には連絡をしておりません。そして有識者に連絡をしたのは、年明けであります」
さらに足立議員は、厚労省の職員が問題を都合良く整理してから有識者を呼んだと批判した。
また、野党側は国対委員長らが会談し、先週更迭された厚労省の統計担当者らの参考人招致が認められない限り、来年度予算案の審議には応じない方針を確認した。
こうした中、菅官房長官は会見で、不正が見つかった厚労省の『賃金構造基本統計』については「外部の目を入れる」として総務省が調査を行う方針を明らかにした。