「悪夢のような民主党政権」巡り激しい応酬
国会で12日、安倍首相が10日の自民党大会で「悪夢のような民主党政権が誕生した」と発言したことを巡り、旧民主党の代表も務めた岡田元副総理と激しい応酬となった。
岡田元副総理は「一方的に民主党政権にレッテル貼りをしている」などと訴え、語気を強めて安倍首相に発言の撤回を迫った。
岡田元副総理「頭から相手を否定して議論が成り立つのか」
安倍首相「少なくともバラ色の民主党政権でなかったことは事実なんだろうなと。悪夢でなかった、それを否定しろとおっしゃるんですが、ではなぜ『民主党』という名前を変えたんですか」
岡田元副総理「今の発言まったく了解できませんよ。取り消しなさい」
安倍首相「取り消しなさいと言われても取り消しません。それを明確にさせていただきたいと思います。皆さんが自由民主党に対して批判をすれば、それに対して反論しますよ。批判自体やめろとかそういうことを言ったことは一回もないですよ」
岡田元副総理「批判するなと言ってるんじゃなくて、全否定したようなレッテル貼りはやめろと言ってるんです」
安倍首相「『安倍政治は許さない』と全否定しておるプラカードをみんなで持ったのは、どこの党の皆さんですか」
一方、厚生労働省の不正統計調査問題について立憲民主党会派の小川議員が、前任者から不正な調査についての引き継ぎがなかったのかただしたのに対し、厚労省の大西前政策統括官は「特段の説明は受けていない」と述べた。
また、不正を知ってから上司に報告するまで5日間の空白があった理由については「どういう状況だったか把握しきれていなかった」と説明した。