統計調査“変更”官僚の忖度「原因は人事」

毎月勤労統計の調査方法の変更に当時の首相秘書官らの忖度(そんたく)があったと指摘されている問題で、野党議員は26日の国会で、官僚の忖度の原因は今の人事制度にあると追及した。
立憲民主党の高井崇志議員は、中央省庁の幹部人事を官邸が一元管理する今の制度が官僚の過度な忖度を生んでいるのではないかと指摘した。
高井議員「中江前秘書官か厚労省が忖度したとしか考えられないんですけれども」
安倍首相「私や私の秘書官の意向を忖度したものではないことは、これまでの答弁等でもこれは明らかなんだろうと」
高井議員「(中央省庁幹部の)人事の問題がこうした忖度を生んでいると確信してますよ」
安倍首相「複数の視点によるチェックが行われ能力実績主義に基づく公正中立な人事配置を行う仕組みとなっており、強権的との指摘は当たらないとこう思う次第でございます」
一方、男女関係のトラブルから、先週、自民党を離党した田畑毅衆議院議員は、26日の本会議を欠席した。事前に欠席届が出されていたが、理由は明らかにされていない。
田畑議員は問題発覚後、まだ公の場に姿を見せておらず自民党内からも議員辞職を求める声が出ている。しかし、二階幹事長は26日、「議員の職責は大変重要だ。立場を放棄しなさいと軽々に言うものではない」として、あくまで本人の判断に委ねる考えを示した。