“声荒らげ”追及も…政権へ決定的打撃なし
内閣法制局の横畠長官が野党議員の質問姿勢を批判するような発言をした問題で、野党側は12日も追及を続けた。
■追及続けるも…政権に決定的打撃を与えられず
横畠長官は野党側の質問におなじ答弁を繰り返すだけで、野党側は安倍政権に決定的な打撃を与えられていないのが現状。
立憲民主党会派・小西洋之議員「質問のどこの部分を指して声を荒らげたというふうに受け止めたのか。明確に示してください」
横畠法制局長官「繰り返しになりますが、行政府にあるものとして、国会の審議の場における国会議員の発言に関して評価的なことを申し上げるべきではないと考えております」
統計不正問題でも野党側の追及が続いているが、来年度予算案の審議は与党ペースで進んでいる。自民党のある議員からは、「再発防止は必要だが、もう乗り切った」と楽観的な見方が出ている。
■なぜ、野党側は与党ペースを崩せないのか
複数の野党議員は、「生活に関わるテーマではなく、国民の共感を得られてない」と分析している。また、野党からは「官邸の関与を追及し切れていない」「追及が専門的すぎて国民に響いていない」と反省の声が多く出ている。
野党が攻め手を欠く中で、与党からも「このままでは国会全体に緊張感がなくなる」と余裕の声も出ている。