林外相は、来日したIAEA（＝国際原子力機関）のグロッシ事務局長と会談し、福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、「安全性を国際社会に丁寧に説明していく」と強調しました。

林外相は、来日しているIAEAのグロッシ事務局長と会談しました。IAEAがまとめた福島第一原発の処理水の安全性に関する報告書について話し合ったものとみられます。

林外相「日本として、ALPS処理水の海洋放出の安全性について、引き続き科学的根拠に基づき、透明性をもって国際社会に、丁寧に説明していく考えでございます」

IAEA・グロッシ事務局長「今回、重要な章が開かれる。きょう午後、岸田首相に対して、IAEAがこの2年間作業してきた包括的な報告書を提出させていただく」

グロッシ事務局長は4日午後、岸田首相と面会し、処理水の安全性に関する報告書を手渡します。

政府は報告書を精査し、「夏ごろ」としてきた、処理水を海に放出する時期について、検討を本格化させることにしています。