NHK会長が国会で陳謝「重く受け止めている」BS同時配信の予算調達めぐり
NHKがインターネット業務で不適切な調達を進めていた問題でNHKの稲葉会長は1日、国会に呼ばれ、「法令に違反しかねなかった。会長として重く受け止めている」と陳謝しました。
この問題はNHKが、国から認められていないにもかかわらず、インターネットでBS放送を同時配信するための設備およそ9億円分の調達を進めていたものです。
衆議院総務委員会は1日、理事懇談会を開き、NHKの稲葉会長から事情をききました。
稲葉会長は冒頭、「法令に違反しかねない調達があった。違法な支出はなかったが、内部手続きが不適切だった。会長として重く受け止めている。誠に申し訳ない」と陳謝しました。
NHK側は、「去年10月上旬、一部役員が当時の前田会長から衛星放送番組の同時配信の了解を得たと説明し、稟議の手続きを始めた」と説明しました。
出席した議員からは「NHK予算の国会審議中に問題の予算の執行が決まっていたのは国会軽視だ」「なぜ誰も違法と気付かず稟議が回されたのか」などと指摘があったということです。
立憲民主党など野党側はNHK会長を呼んで、国会審議を行うよう求めています。