ＮＨＫの次の会長に内定したみずほグループ元会長の前田晃伸氏が、初めての会見で抱負を語った。

前田氏は７４歳。旧富士銀行出身で、３つの銀行が統合したみずほグループの初代社長などを務めた。

ＮＨＫ次期会長・前田晃伸氏「ＮＨＫの経営課題につきましては、昨日、突然のご指名を受けたばっかりで、ちょっともうしわけないんですけど、まだ頭の中、整理ができておりません。来年１月に就任する時までに、よく勉強させていただきまして、しっかりやって参りたいと思います。公共放送ですので、やはり国民の皆さんから信頼される番組を作り続けると、それに尽きるんではないかと思うんです。いい番組を作るということだと思います。視聴率がどうだとか、あんまりそっちばかりやっちゃいますと、おかしくなりますんで、質の高い番組を提供し続けると、こういうことではないでしょうか」

ＮＨＫの現在の最大の課題であるインターネット常時同時配信について前田氏は、「自宅にパソコンがないのでよく分からない。（会長に就任する）１月まで待っていただきたい」と述べた。

また、「権力を持った政権が報道機関からチェックされるのは当たり前だ」と述べ、公平中立な報道を心がける考えを明らかにした。

ＮＨＫ会長の任期は３年で、前田氏は来月２５日に正式就任する。