首相“中東派遣”説明 イラン大統領は理解
安倍首相は、来日しているイランのロウハニ大統領と会談した。安倍首相が自衛隊の中東派遣について説明したのに対し、ロウハニ大統領は理解を示した。
安倍首相「中東地域の緊張緩和、そして地域の情勢の安定化のために、できる限りの役割を果たしていく考えです」
会談の冒頭で、安倍首相がこのように述べたのに対し、ロウハニ大統領は「引き続き緊密に連携していきたい」と応じた。
また、安倍首相は、会談の焦点となっていた自衛隊の中東派遣について、具体的な検討を進めていることを説明した。
これに対しロウハニ大統領は、「航行の安全確保に貢献する日本の意図を理解している。透明性をもってイランに説明していることを評価する」と理解を示した。
また、イランの核開発を制限した欧米諸国とイランとの「核合意」について、安倍首相は、イランがウラン濃縮を拡大していることに懸念を示し、合意を損なう措置を控えるよう求めた。
ロウハニ大統領は、アメリカの核合意からの離脱を「一方的で非合理的だ」と批判し、「日本をはじめ世界各国が合意の維持に努力することを願う」と述べた。