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黒川氏「訓告」処分“不適切”森法相を追及

2020年5月25日 18:46
黒川氏「訓告」処分“不適切”森法相を追及

賭けマージャンで辞職した、黒川前東京高検検事長の問題。野党は、軽すぎると批判も出ている処分について追及しました。

週明けの国会。

立憲民主党・勝部賢志議員「黒川検事長の問題について、先に質問させていただきたいと思います」

先週、週刊文春が報じたことで明るみに出た、黒川弘務前検事長の賭けマージャン問題。

その処分について、野党が森法相に質問しました。

黒川氏は、新聞記者らと賭けマージャンをした問題で、「訓告」の処分を受けましたが、これは減給や戒告などの懲戒処分よりも軽いもので、野党だけでなく与党からも批判の声があがっています。

この処分を誰が決めたのか。22日、森法相は…。

森法相「さまざまなことを総合考慮したうえで、“内閣のうえで決定されたもの”を」

法務省内や内閣と協議のうえ、最終的には“内閣が処分を決めた”と説明していました。

しかし、同じ日の国会で安倍首相は…。

安倍首相「“検事総長”がですね、事案の内容等、諸般の事情を考慮して、処分を行ったものであると承知をしております」

検察庁のトップである“検事総長”が処分を決め、その報告を森法相から受け、了解したと述べています。

25日、野党は…。

立憲民主党・勝部賢志議員「これ(安倍首相の答弁)は、検事総長が処分をしたんだと、処分の中身を決めたんだと、あたかもいうようなですね」

安倍首相が検事総長に、責任を押しつけているのではとただしました。

森法相「総理のおっしゃった内容と、私の答弁に矛盾はないと考えています。監督上の措置である訓告については、その処分の主体は検事総長でございますので」

手続き上、処分の主体は検事総長であるので、自身の答弁と矛盾しないとした森法相。

森法相「法務省内で協議を行い、もちろん任命権者である内閣とも並行して協議を行ったものです」

立憲民主党・勝部賢志議員「内閣官邸からですね、訓告にっていうふうに押し切られたんじゃないですか」

森法相「もちろん協議の中で、さまざまな意見が出ましたけれども、さまざまな先例を参考にしたうえで、今回の黒川氏訓告の処分を決めたところです」

野党側は反発し、今週中に安倍首相が出席する予算委員会の集中審議を開くことを求めましたが、自民党は否定的な考えを示しています。