休業者急増で 失業率の劇的悪化は回避か
総務省統計局が29日朝に発表した4月の完全失業率は前の月よりも0.1ポイント悪化し、2.6パーセントとなりました。これまで増え続けてきた就業者の数が7年4か月ぶりに減少に転じました。
新型コロナ感染症の影響で「宿泊・飲食業」、「卸売り・小売業」などで就業者が大幅に減りました。
一方、「休業者」の数が前の月から一気に2.4倍増え、過去最多の597万人となりました。
高市総務大臣は「就業者がただちに失業者に転じていない。リーマンショックの時には見られなかった現象だ」と述べ、4月の失業率が急激に悪化しなかった原因は休業者という状態に踏みとどまった人が多いからだという見方を示しました。